新年度となり、弊社にも新しい仲間が増えました。
彼らと共にさらに会社を成長させていきたいと奮起しています。
数々の道があるなかでゲームクリエイターという道を選んだ仲間たちにアドバイスを書こうと思ったのですが、
今回は昨年度の振り返りをしたいなと思います。
昨年度は有り難いことに弊社に新卒採用の応募が増えてきました。
弊社の書類審査では履歴書・ポートフォリオ(制作したゲームなど)の提出をお願いしており、
今回は上記の提出物についての アドバイス みたいなものを書こうかなと思います。
また今回記載したものはあくまでもエンジニアの一個人の考えであり、他の会社様や他の方と考えが違うかもしれないので
こういった考えの人もいるという参考程度に考えてもらえると助かります。
●全体
■提出物をわかりやすく伝える物を用意する
頂いたものを確認するとPDFなどで用意されている履歴書の他に
おそらくプロジェクト名かもしれないですが採用側がわからない名前の圧縮ファイルのみが提出されていたり、それらの圧縮ファイルが複数用意されていたりと
採用側がどれを見たらいいかわからない時があります。
できるだけ採用側もいただいたものすべてを見るように心掛けていますが、私は応募者一人当たりの書類を確認する最低時間は基本大体同じようにしており、
その中でも気になる作品や応募者がいたらより色々な箇所を見るようにしています。
そのため作品数によってはいくつか見れない作品があったりすることがあり、応募者が一番見てほしい箇所を見てもらえない可能性があります。
どの作品のどの部分を一番見てほしいかを明確にするため制作物以外に
作品を紹介したり、工夫した点などをまとめたPDFなどを別途用意していただくとこちらもより作品を見ることができると思います。
過去にはGoogle siteといったウェブサイトを作成している応募者もいました。
■提出物の内容を一貫性のあるものにする
極端な例ですが、提出物の中には履歴書にはエンジニアを志望しているのにポートフォリオが企画書のみであるといった具合に
エンジニアを目指しているのかプランナーを目指しているのかわからない、つまり一貫性のない提出物があったりします。
当然一貫性がないのが合否に直結するわけではないですが、
私は提出物に一貫性がある応募者は実際に一緒に作業するにあたり一貫性がある会話ができ、コミュニケーションを円滑に進めることができる応募者であると考えています。
反対にある程度時間をかけるとことができる提出物に一貫性がないと
実際に一緒に作業するにあたってリアルタイムに行われるコミュニケーションにおいて一貫性がない会話、結局何が言いたいのかわからない会話になってしまう可能性を示唆しているように見受けられてしまいます。
●提出物について
■作品について
応募していただいた作品の中で多くはゲーム作品が多いです。
多種多様なゲームを見せていただいてこちらも判断に迷ってしまうことがありますが中には応募者が評価してほしい箇所に気づかずに評価を決定することがあります。
よく見るのは条件を満たしていないと始められないゲーム。
また、自身が開発した箇所を確認出来ないゲームや、直接確認しづらいゲームがあります。
・コントローラーを認識しないと始められないゲーム
・特定のソフトをインストールしていないと始められないゲーム
・ゲーム後半でしか確認することができない演出
・NPCやCPUの動きなど普通にプレイしていてあまり意識できない
当たり前ですが、できるだけどんな環境下でも実行できるように意識をするべきですが
自分が見せたい点だけをまとめたデバッグモードや動画などを用意するとより評価を決定しやすいです。
■ソースコードについて
1つの作品を作るのに多くのソースコードがあります。
前述したようにすべてのソースコードを見ることはできないため、できるだけ応募者が評価してほしい箇所を見るようにしています。
実装内容はもちろんですがプロジェクト内でのコーディング規約を守っているか、他者がみてわかるコメントや関数を用意しているかを注意深く確認するようにしています。
・プロジェクト内でのコーディング規約について
コーディング規約についてですが、何が正しくて間違っているかは所説あり一概にこうしなければいけないというものはないと考えています。
自身の経験として同じ言語でもプロジェクトが違うと多少規約が違ったりすることがありました。
ただプロジェクト内ではコーディング規約は統一しているため、提出していただくソースコードもプロジェクト内でもコーディング規約は統一して欲しいです。
・他者がみてわかるコメントや関数を用意しているかについて
コメントを記述することに関しては特段書くことはないですが、たまにコメントを見ても何をしているかがわからないことがあったりします。
また、クラス内に似たような関数が用意されていることがあったりします。
1人での制作物もあったりしますが、現場では複数人のエンジニアがいるプロジェクトが多いです。
特に見てほしい箇所については改めてコメントの内容や関数については確認してほしいです。
●最後に
ここまでに色々なことを書いてきましたが、採用側も人間です。
ただ闇雲に作品を作るのではなく、見られることを意識して提出物を用意することができればきっとよい結果を得られると思います。
弊社では通年採用で募集しております。
まだ一度も応募したことがない方はもちろん、一度弊社に応募して不採用してしまった方もお待ちしております。
一緒にプロの現場で働けることを楽しみに待っています。